2013年06月22日
ホームページを刷新して 1年4 カ月、たくさんの方のお目に届くようになったのでしょう、特に丁度 1年経った頃から、音楽室を訪れてくれるこどもたちも目に見えて増えました。
この 1年、3 歳から通ってくれていたこどもたちがまた 3人も中学生になり、うち 2人は、お母さんの手を離れて、一人で通って来てくれるようにもなりました。
一方、もうあと 1年で高校を卒業して、社会人になってしまうお子さんもいます。
また、3歳の頃に発達障がいか高機能自閉症の「疑い」があるとして療育に入ったお子さんの中には、就学するや日に日にこれが「誤解」であったことが誰の目にも明らかになり、特技に自信を持てる頼りがいのある少年に育って、名残惜しそうに巣立って行ってくれたお子さんもいらっしゃいます。
そしてそういうお子さんも、小学校いっぱいの間は、長いお休みになるとお母さんと一緒にお顔を見せに来てくださるので、本当に幸せです。
工房音楽室は、新しい場所が苦手な小さなこどもたちでも、入ったとたんに、ぼくだけの、わたしだけの遊園地!と思えるように、カラフルな楽器がたくさん目につくようになっていて、壁紙などもピーチオレンジで、すぐにさわって良さそうに置いてある電子鍵盤楽器もあり、いつだったか、大人の閉所恐怖症の方が、「ここはぼく、大丈夫です」とおっしゃってくださったようなところなのですが、なにせ地下室を利用して作ったので、天井高が 180㎝しかないのです。小人さんのお部屋みたいなイメージかもしれません。
そして、…もうお分かりですよね。
中には、まもなく身長が 180cmの大台に乗ってしまいそうなお子さんが、現在 2名ほどいます。どちらもでっかく育つ遺伝子の持ち主なのはよく承知しているので、毎回、さらに身をかがめて出入りしないとお母さんたちでも頭をぶつけてしまう入口の扉を入って来てすくっと背筋を伸ばすたびに、下から見上げて頭を天井にぶつけないかと心配しています。
小さな宅用トランポリンを飛ぶこどもたちも、小学校の高学年に達する頃には、まともに跳べば頭を天井に激突するはずなのですが、こどもたちって凄いですよね。小さい頃からそこで過ごしているからか、天井の高さがちゃんと頭に入っていて、絶対にぶつからないところまでしかジャンプしないんです。その絶妙な距離感たるや、大人たちの驚愕の的だったりします。
15年前、開設当初の音楽室
もうじき、創立記念日がやってくると、上馬5丁目音楽室も開設15周年を迎えます。
これに先立って、今後の若い助手たちのためにと、5年ぶりの報酬改訂に踏み切ったのですが、5月にご案内して以来、どのお母さまがたも本当に快くご協力を請け合ってくださり、感謝に絶えません。
これからも、こどもたちに隠れ家として、創造の場として、愛される音楽室で有り続けたいと思っております。
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