スタッフ日誌

2013年06月29日

【シンセサイザーの面白さを発見!】

6月ももうすぐ終わり、早いものでもうすぐ7月がやってきますね。
暑い季節がすぐそこまで来てるかと思うと少し憂鬱な気持ちになってしまいますね。

今日は音楽室に通う駿くんのことをお話しようと思います。

駿くんとはいつも一緒に踊りを作って踊ったり、
歌に合いの手を入れて一緒に遊びながら、
音楽を楽しみます。
レパートリー曲も増えてきて、
♪Tomorrowなどの大好きな楽曲では、
目をつぶって楽曲を聞き入ったり、
大きく手を振って全身で表現しながら、歌ってくれたりします。

駿くんはある日のセッション後のお母様との懇談中に
シンセサイザーで夢中になって遊んでいました。
数年前にシンセサイザーを弾く活動を一緒にしていましたが、
彼にとって操作が難しく、いつからかシンセサイザーから遠退いていました。
そんな彼が自らシンセサイザーで遊んでいたのには大変驚きました。

早速、この間のセッションでシンセサイザーを演奏しようと誘いました。
彼は何かをやろうと誘うと「いい」と断ることが多いので、
恵津子先生も私も断られるだろうと思いましたが、
彼はすっと立ってシンセサイザーに移動したのです。

きっと彼はとても勇気を振り絞ったのでしょう。
恵津子先生が演奏を始めると、
とてもとても不安な表情を私に向けてきました。
シンセサイザーで遊びたいけれど、
音楽の中でどう遊んだらいいかわからず、
怖くなってしまったんだと思います。

私はシンセサイザーをパーカッションの音に設定して両手のひらで
どの鍵盤を押しても大丈夫だと働きかけながら演奏してみせました。
それでも不安そうな声を出して椅子から降りたいと私に訴えかけてきました。
あまりにも不安そうだったので私は思わず、「降りてもいいんだよ」とジェスチャーで伝えました。

しかし、それをきっかけに
彼はシンセサイザーに向き合い、自分から演奏をし始めました。
自分自身で考え、葛藤し、不安に打ち勝てた瞬間でした。
その楽曲を演奏終えると嬉しそうに笑っていました。
彼はまた一つ壁を越えられたのです。

その日はその後も、最後の楽曲までシンセサイザーでの演奏を楽しんでいました。
私が一緒に楽しもうと鍵盤に手を伸ばそうとすると
邪魔させまいと手を払われてしまいました。笑
ボタンやつまみを操作してどんどん音色を変えて
とても楽しんでいました。

駿くんが自分自身でシンセサイザーの面白さを
発見出来たセッションでした。

これからも色んな事を発見していこう?

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