2012年08月21日
先日伺った、ある施設での集団セッションのこと。
その集団の中には耳のご不自由な女性が参加していらっしゃいました。
その方は、いつものセッションでは興味を持った楽器などに積極的に手を伸ばしたり、興味のあるものを探索しに歩き回るのですが、その日は様子が違いました。
どうやらどこかお身体に気になるところがお有りのようで、それが気になり気分的にも沈んでいるようだったのです。
その影響でじっと椅子に座り、何にも興味を示さず、視線も合いにくかったその方が、この日唯一手にとったもの、それは…これでした!
イソギンチャクボールです。
その時のプログラム曲は♪うみ。
海に関する楽器や小道具をたくさん用意していきました。
他にはオーシャンドラム、亀のパペット、ポニョなど。
これらの小道具は、耳の聞こえないその方に、視覚的にも楽しんでいただこうという意図で持って行ったものでした。
このイソギンチャクボールはゴムのようなムニュムニュした感触と毒々しい色が特徴的で、こどもたちには人気の玩具です。
(こどもたちがどんな面白いことに使って遊んでいたかは、またいつか紹介したいと思います☆)
そしてその方は、セッションが終わるまでイソギンチャクボールをお守りのようにして持ち、またその感触を楽しむことで、少しの間、気になるところに気を取られてしまうのを紛らわすことができたようでした。
・・・と、今回は大活躍のイソギンチャクボールでしたが、セラピストや音楽室にいらっしゃるお母さま方にはいつも気持ち悪がられています(^^;)
わたし個人的には、好きなんですけどね(笑)
あなたはいかがですか?
…といっても、見た目だけでは判らないですね(^^;)
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