スタッフ日誌

中井深雪

2016年11月01日

「“ウィンド・ホイッスル”と“マルチトーンタンク”と“スレイベル”」

2016年11月の、一番重い障がいをお持ちの成人の方たちの通所施設での音楽療法。
一対一で職員さんについていただくため、わずか3人の小グループセッションで、3人以外の皆さんは思い思いのお休みスタイルで参加。
?今日のグループでは、最初に少し体を動かしてもらってみて、抜ける力は抜いてもらってから、個別に用意したそれぞれのお気に入りの楽曲で一人ずつにアプローチし、コミュニケーションを楽しむ。
その後、十分にリラックスし、エネルギーが上がった状態でクライマックス活動を作って発散してから、季節などのテーマをシェアして和もう、という流れで。

1曲目、 体を動かしてもらう為に選んだのは

?♪たき火。

「かきねのかきねの曲がり角? たきびだたきびだ落ち葉たき?」

車椅子ごと少し動いてもらって、曲がり角で、できる人はカクッて直角に曲がってみて!と促してみたら、今日朝から一番不調でご機嫌斜めな利用者さんのアテンダント・スタッフさん(以下、Atと略。)がいい感じに、昔の「おれは直角」みたいに(…といっても通じないか、)曲がってくれた。

「あたろうか あたろうよ」

?で両手を少しでも前に出してもらって、Atに動かしたりさすったりしてもらった後、
1番の「きたかぜピープー」で両腕を寒い寒い!とさすってもらったり、
2番の「しもやけおててが」で冷えた両手を「はぁ?」してこすってもらったり、
3番の「こがらし こがらし」で風を表現するように両手を左右にできるだけ大きく振ってみてもらう。

その時活躍したのがこれ。

最後は、♪紅葉(もみじ)。「あーきのゆうひーに てーるーやーまーもーみーじー」
みんなで口ずさみながら、
視覚的にも紅葉の色をスカーフや造花で刺激した。

いつもなら大体はそれでおしまいなのだが、
今日はさらにその後ろにショート・ショート・コントをくっつけてみた。

マルチトーンタンクという楽器をコロコロコロッっと鳴らしてから、
「あらあらなあに?」

ここで、「どんぐりころころどんぶりこ」まで歌って、みんなで
「どんぐりだってー!」

「どこどこ?欲しいー!」

と取り合いっこをしてもらおうと。。。

マルチトーンタンクはこれ。専用の木の丸いバチで、中をコロコロかき回すと、決してうるさくない可愛い音がする。太鼓を叩く音は好きじゃない人も、この音にはコロっと癒される。

さて、♪紅葉 の前のクライマックスには、今、子どもたちの現場で大流行中の、
映画「ズートピア」の主題歌で、E-girlsのDream Amiちゃんが歌う♪トライ・エヴリシング を使ってみた。

最重度の成人の障がい者の方々は、持って行き方が悪いと、こうした発散系の曲を楽しめない事もあるが、この日はとても上手く行った。
特に、先述の一番調子が悪かった人が、それまで、嫌がりこそしないまでもずっとへの字口だった口角をスイッと上げてくれた!

この時活躍したのは、スレイベルだった。

今日、施設側から音楽療法のリーダーを務めてくれた職員さん(Lと略す)が片方の柄を持ち、もう一方を利用者さんに触れてもらってかる?く振ったら、 さらに楽しくなってじーっと楽器を見て、じーっとLを見て、さらに笑顔。
言葉掛け上手な女性のLに遊んで欲しかったのかな?と思うほどの変貌ぶりだった。

この曲とスレイベルのマッチングを、現場とは別途試し録画した動画で少しだけお聞きあれ。
スレイベル出演!

スレイベルはこれからクリスマスに向かって、毎年さらに大活躍間違いなしの楽器ちゃんなのだ!

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