スタッフ日誌

2013年05月29日

【空間の美】

週末に日本橋高島屋で開催されている「日本 いけばな芸術展」に行ってきました。
私自身、華道の経験はなく知識もないのですが、趣味で華道をやっている姉に付いて行ってみました。

限られた白い空間の中で一つ一つの花の美しさが最大限に表現されていました。

私が一番印象に残った作品は下の写真です。

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花器が壁にかけられていて、花がダイナミックに生けられていました。
壁に映る影からも作品の奥行きが感じられます。

作品を見て歩いている内に、「余白の美」という言葉を思い出しました。
中高時代の書道の先生がよく、書を書く時にはいかに余白を美しくするかが重要だと、この言葉を言っていたのです。

限られた白い空間の中で花を生ける華道でも同じように余白の美が活きていると感じました。

以下の写真でも、空間を最大限に使って花が生けてありました。

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その空間はただの空間ではなく、作品の一部になっていて、優しい空気が流れていたり、どこか淋しげな空気が流れていたり…。

その空間を見ていると、音楽の「間」と重なってみえてきました。
これまで音楽の「間」の重要性については幾度となく学んで来ましたが、私自身その重要性に気づけていなかった部分があったのでは…と考えさせられました。

フェルマータで音を伸ばしている時に生まれるあの時間が止まったような感覚も「間」ですし、楽曲が終わった直後のあの空気も「間」です。
私たちはその「間」でその時の雰囲気や感情を共有出来きます。さらに言うと、音楽と同じように、「間」もその時にしか感じられないとても儚いものです。

演奏する時には、どんな音を出そうかと考えることが多く、どんな「間」を作ろうかと意図的に考える事が少なかったと思います。

音楽の「間」も、まだまだ私が知らない奥深さがあると思うと、なんだかワクワクしてきました。

華道は音楽と同じように、時間と共に変化し、消えて行く芸術。
とても大事な事に、気づかせてもらえた一日でした。

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