スタッフ日誌

中井深雪

2016年06月04日

【がんばれSちゃん!】

先日ある日のSちゃんはつらそうでした。ママを見つけては攻撃したくなり、でもそれをしちゃいけないのが解っているから余計に苦しくなって、一人で大荒れの状態に。
でも、コ・セラピストに入ってくれた恵津子先生が手をつないでくれて、音楽に集中できるように少しずつ音の鳴る方に目を向けさせてくれ、なんとか音楽の流れと彼の好きな話題で最後には完全に切り替えに成功しました。
セッション内に、完全に切り替えができたのは、お母さんの記憶でももしかしたら初めてかもしれない、とのことでした。「最後は自分との闘いですから。」とお母さんはおっしゃいます。

こういう日は、プログラム通りではうまくいかないのですが、さすがに長く一緒にセッションしているクライエントのSちゃん、楽曲まで変更する必要はなく、おもしろいようにプログラムを殆ど逆になぞるような進行で進めることができました。
最後にはお母さんと、本人と一緒に笑える、そんなセッションを目指していますが、そうなって良かった。

後日、このセッションをVTRで振り返って見てみたところ、Sちゃんは、見事に自分で自分と闘い抜いていました。
切り替えはまさに、その自分との闘いに勝利した結果だったということが判ったのです。
音楽室の使い方も、これでまた一つ、新たに習得できたことでしょう。

こういうセッションがあるたびに考えることがあるのですが、ようやく一つの「考え方」になってきましたので、このことについてはコラムに書こうと思います。
もうすぐ梅雨ですね。今年の夏は暑いらしい…。

蝶に化けたケロタと、菜の花のフリして記念撮影。
あ、そういえば最近、またにわかにラウンドベルのお問い合わせが多いです。
なんでも、これを乳児の頃から回し鳴らして聞かせていると、音感が一気に育つ、と、製作者の先生がおっしゃったとか、新しい情報もいただきました。 ありがとうございます! ではまた。。。

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